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2021.03.26(金)

【10秒解説】避雷針の仕組み

避雷針を設置しようと思っているけれども、そもそも何で避雷針があると落雷を防げるの? 

避雷針の仕組みについて解説します。 

 

 

避雷針の仕組み

避雷針は建物や人への直撃雷を避けるため、建物の頂部分に設置されます。

では、なぜ落雷を避けられるのでしょうか? 仕組みを説明します。

 

 

フランクリンロッド

従来型の細長い針状の避雷針(フランクリンロッド)は、は落雷の前に発生される先駆放電(ステップトリーダー)を利用しています 

ステップトリーダーを感知、避雷針からそれに呼応するお迎え放電(ストリーマ)を発生。

このストリーマを放出することで、ステップリーダーとの間に落雷の経路が生まれ、本来地表や建物などに落ちるはずだった雷を避雷針に集めることができます。 

 

 

避雷針の耐用年数は?

避雷針は一般的に10年以上の年数は使用できますが、毎年のメンテナンスや点検が必要です。
【10秒解説】避雷針の耐用年数 
こちらでは、耐用年数に関してもう少し詳しく紹介しています。

 

避雷針と避雷器の違い

避雷針と避雷器の違いについて、定義や機能といった観点から説明していきます。

 

 

避雷針とは

そもそも避雷針とは、雷が他に落ちないよう自らに誘導して、建物そのものや建物内にいる人に直接的な被害が及ばないようにするためのものです。

 

通常は建物の最も高い位置に設置され、壁などのコンクリートから地表まで繋げられた導線によって雷のエネルギーを地中に送ります。

もし建物に直接雷が落ちてしまうと、火災が起きて建物自体は燃えてしまい、内部にいる人間も感電したり、火災に巻き込まれたりする危険性があります。

そういった被害を少しでも減らすために、避雷針が建てられているのです。

高さ20メートル以上の建物を建てる場合は、必ず避雷針を設置しなければならないと法律で定められています。

 

しかし、落雷の大きさによってカバーできる範囲に差が出るため「避雷針があれば絶対に安心」というわけではないことを理解しておきましょう。

 

避雷器とは

落雷のエネルギーが大きいと、避雷針があっても過電流や過電圧によって建物内の電子危機や電子制御されている設備が被害を受けるケースがあります。

そんな時に役立つのが避雷器です。

 

通常は落雷があっても、避雷針で雷のエネルギーを地中に逃がすことができます。

しかし、落雷の大きさによっては、避雷針で受け止めきれなかったエネルギーが電源線や通信線を伝って周辺の建物内に侵入してしまいます。

それを雷サージと呼び、避雷器はその雷サージを制御して電子機器や設備を雷のエネルギーから守る働きをしているのです。

 

避雷器の働き自体は避雷針とよく似ており、避雷器が受けた電流や電圧を地表へ放電する仕組みとなっています。

避雷器を設置することで、雷の影響を受けやすい機器を守ることができます。

 

具体的な違いは?

上記で説明したように、避雷針と避雷器の最も大きな違いは「守る対象」です。

 

避雷針が直接的な落雷の被害から建物やその内部にいる人たちを守っているのに対し、避雷器は建物内部にある電子機器を雷サージから守っているのです。

また、避雷針は20メートル以上の高さがある建物に対して設置が義務化されていますが、避雷器に関しては特に設置義務はありません。

これは、雷サージが直接人的被害をもたらすことがないためです。

 

避雷針は大型であるため建物の上部に設置されますが、一般的に電柱や電話線などに取り付ける避雷器は小型なのも特徴的な違いです。

最近では家庭用に避雷器が内蔵されたコンセントも手軽に手に入れることができるので、落雷が起きた時のために購入しておくのもおすすめです。

 

避雷針の仕組みについてのまとめ

避雷針の仕組みは、避雷針に雷を集めることで、建物や人への落雷を避けられます。 

従来から、このような仕組みで落雷対策が行われてきましたが、現在は避雷針にも落雷させずに安全に対策ができる製品も登場しております。 

それがdinntecoです。詳しいご説明が必要でしたら、どうぞお問い合わせください。 

 

dinntecoJAPAN(ディンテコジャパン)では避雷針を扱っています。

避雷針設置に関してはコチラからご覧ください

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