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落雷現象を「発生させない」避雷針

従来の避雷針が雷を「誘導して落とす」仕組みであったのに対して、このdinnteco-100plusは、落雷現象を「発生させない」性能を持った新型避雷針です。 電子機器・電気設備への依存度が非常に高い現代社会において、従来型避雷針では避けられない大きな問題である「直撃雷サージ(=雷を避雷針に落とすことによって生じる大電流が電子機器や電気設備を破損させる)被害」を解決します。 発売から20年を数え、今は世界中37カ国で導入され、NATO軍施設から一戸建てまで、人々の暮らしとビジネスを雷の脅威から保護しています。

電荷の中和を繰り返すことで保護範囲内の落雷現象の発生を抑制します

dinnteco-100plusは、接地面と接続された製品の下部はプラス電荷となり、上部は製品周囲の大気中からマイナス電荷を収集し、製品内において中和し続けるはたらきをしています。このはたらきを繰り返すことで、周囲の電界に影響を与え、接地面からのプラス電荷は上昇せず製品に集められるため、雷雲のマイナス電荷との結びつき(落雷現象)が抑えられます。

世界中で雷被害を防ぐ研究・実証実験を進めています

雷のメカニズムは今日も多くの研究がなされており、まだ解明されていない部分も多々あります。 dinntecoでは、マドリード・コンプルテンセ大学およびINTA(スペイン国立航空宇宙技術研究所)との共同研究、 フランス・ポー大学実験室での落雷実験、世界での長期的(19年以上)実証実験結果の衛星観測および分析、 また日本国内でも冬季雷の被害の大きい北陸地方や、工業施設の多く集まる港湾などで実証実験を行い、 より正しい知見をもたらすことで、世界の雷被害の軽減に寄与することを目指しています。

  • 1

    地面が帯びているプラス電荷を製品下部に集めます。

  • 2

    製品周辺の大気中からマイナス電荷を本体上部に集めます。

  • 3

    マイナス電荷が一定量貯ま ると、本体内部を通過し地面に流れます。

  • 4

    この繰り返しにより、周囲の電界に影響を与え、落雷現象の発生を抑制します。

IEC規格ビューロベリタス認証取得済(JIS規格対応製品)

  • ※1 ES036861/UNE-EN(IEC 62305:2011 雷に対する保護)
  • ※2 ISO9001:2008(品質マネジメントシステム)

本製品は2008年、公的機関の定める規格に適合していることを試験・認証する機関 「ビューローベリタス」の試験をクリアし、電気・電子技術分野の国際基準であるIEC規格(※1)、およびISOへの適合認証(※2)を受けています。

JIS 制定 名称 対応IEC 条文抜き出し
JIS A 4201 1992 1992 建築物等の避雷設備(避雷針) 対応IECなし ※旧JISはIEC制定以前の日本独自の規格
JIS A 4201 2003 2003 建築物等の雷保護 61024-1 IEC61024-1を翻訳し、技術的内容を変更して作 成した日本工業規格である
JIS Z 9290 – 1 2014 雷保護ー第1部: 一般原則 62305-1 IEC62305-1を基に技術的内容及び構成を変更す ることなく作成した日本工業規格である
JIS Z 9290 – 3 2014 雷保護ー第3部: 建築物等への物的損傷及び人命の危険 62305-3 IEC62305-3を基に技術的内容を変更して作成し た日本工業規格である
JIS Z 9290 – 4 2016 雷保護ー第4部: 建築物等内の電気及び電子システム 62305-4 IEC62305-4を基に技術的内容及び構成を変更す ることなく作成した日本工業規格である

国内外の特許・認証

dinntecoはNATOカタログ(軍装備品リスト)への掲載をはじめ、日本および海外で、各種特許、規格適合認証を受けています。 落雷対策の現場で必要とされる安全性能を満たし、リスクを最小限に低減します。

日本国内
  • 格付けジャパンフォーラムにて国土強靭化におけるプレミアム認証製品として避雷針部門の「トップランナー認証」を授与されました。

  • dinnteco製品は「変動電界均衡装置」として特許を取得しました。(第6342869号)同製品の特許は、世界30カ国(※)でも取得されています。※INT.A.R社時代に取得したものも含みます。

海外
  • NATO軍の装備品リストであるNATOカタログにdinnteco-100plusが掲載されました。 万全の雷対策が必要とされる、NATO加盟国の軍施設にdinntecoは多数導入されています。

  • ヨーロッパ発の国際基準であるIEC規格に次いで、アメリカの機能・安全性規格基準UL規格(UL96:雷保護システムの設置要件)への適合も2018年8月20日に認められました。

  • EU規格CEマーキングにも準拠。製品の安全性と電磁両立性の作業制限に準拠しています。

保護範囲の設計・施工について

保護対象物の立地や構造、避雷針の有無などにあわせて設計します

設計は、dinnteco japanが現地調査の結果をふまえ行います。 20m以上の建物や危険物の貯蔵庫など法規に基づいた設計が必要な場合は通常のJIS規格の設計をし、それ以外の場合はdinnteco独自の設計(r=200)にて設計いたします。(※実証実験の結果を踏まえた参考値です。)

以下のようなポイントを確認し、設計させていただきます。

    • ◆ 保護対象の構造・形状・立地
    • ◆ JIS設計対応の要・不要
    • ◆ 必要とされる耐久性(風・温度等)
    • ◆ 既設避雷針の有・無

※ 設置工事については、全国各地のdinnteco認定施工管理者の立会いが必須です。施工費用等はお問い合わせください。 本体費用および施工費用の概算御見積ご提示させていただきます。(最短24時間以内、通常5日以内)

INT社又はdinnteco社の技術の導入事例

※避雷装置の販売・設置については、それぞれの導入時期における各国の販売代理店・施工業者によります。