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2021.07.21(水)

雷の発生頻度が高い季節や時間帯

雷が多い季節といえば、やはり夏のイメージが強いかもしれません。

急速に発達した積乱雲による局地的な大雨や落雷、いわゆるゲリラ豪雨が多いこともあり、夏の雷は特に印象的です。そこで、本記事では日本で雷が発生する頻度についてまとめました。落雷による被害を防ぐためにも、雷について詳しく知りたいという方はぜひ参考にしてください。

 

 

雷の発生頻度が高い季節

気象庁の雷検知データによると、日本でもっとも多く雷が発生しているのは8月です。雷には雲放電と対地放電という二種類がありますが、どちらも6月から8月に発生頻度が高くなっています。雲放電は雷雲の中で発生する雷ですが、対地放電は地表に向けて放電される「落雷」で、人的・物的被害の可能性があります。実際に報告のあった落雷被害のうち、およそ3割が8月であったというデータもあります。夏は雷の発生頻度が高く、落雷害も多いことは明らかですが、それ以外の季節に全くないわけではなく、年間を通して雷が発生しています。

 

 

雷の起こりやすさには地域差も

同様に、気象庁が公表しているデータによると、雷の起こりやすさは地域ごとに異なります。夏は特に関東から関西の広い範囲で雷が検知されており、落雷による被害は太平洋側で比較的多く報告されています。

一方で、11月から3月の冬は日本海沿岸での雷検知数が増えるという特徴があります。これは「冬季雷(とうきらい)」と呼ばれ、世界的にも珍しい雷です。夏の雷とは積乱雲が発生するメカニズムが異なり、雷雲が低い位置にあることと、非常に大きなエネルギーを持っていることがポイントです。

 

雷が多い県とは

2010年までの30年間の平年値をまとめたデータによると、年間の雷日数がもっとも多かったのは石川県でした。石川県の年間の雷日数は約42日。全国平均が約19日ですから、2倍近くもの差があります。石川県に次いで福井県、そして新潟県と、上位には日本海に面する県が多くなっています。雷が多いと言われている北関東は、年間の雷日数は20日前後と平均的ですが、夏に集中して雷が発生しやすい地域であるため、頻度が高いように感じるのです。

 

 

雷の発生頻度が高い時間帯

夏の雷は発生頻度の高い時間帯があります。夏の強い日差しによって地表近くの空気が暖められ、上昇気流が発生することで積乱雲ができます。そのため、暑い季節は午後から夕方にかけ雷が発生しやすくなります。

 

 

地域により異なる雷の頻度

いかがでしたでしょうか。雷は夏だけでなく、地域によっては冬にも発生しやすいということをご理解いただけたのではないでしょうか。自分が住む地域の特徴や、あるいは旅行先の地域の状況を知っておくことも、雷被害を回避することに繋がる可能性があります。

 

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