2021.03.26(金)
【10秒解説】避雷針の新JIS規格の内容
日本の避雷針は日本工業規格(JIS規格)に沿っている必要があります。
その中には、日本独自の旧JISと、国際規格(IEC規格)に合わせた新JISがあります。
では、新JISはどのような内容なのでしょうか?
ここでは、避雷針の新JISの規格内容について説明します。
旧JIS規格の内容
新JISを紹介する前に、旧JIS規格もあることを紹介します。
旧JIS規格は、例えばこれまで60度の保護角だったものが、1992年の改訂で60度と45度の2種類に増えました。
内容については、こちらの記事でも紹介していますのでぜひご覧ください。
新JIS規格の内容
新JISと旧JISの規格内容の主な違いを解説します。
1.保護角について
旧JISでは保護角は60度または45度以下と規定されていました。
しかし、この保護角は建物の高さや保護効率等までは考慮されておらず、規格通りの設計がされていても落雷の被害があり、安全でない可能性が出てきました。
新JISでは、4段階の保護レベルや建物の高さごとに保護角が定められるようになりました。また、新JISでは、例えば保護レベル4の場合60m以上の建物においては側撃雷の対策も加わりました。
2.内部雷保護の追加
新JISでは、新しく内部雷保護が追加されました。
内部雷保護とは、建物内部の火災や爆発、感電などの危険を防ぐための安全システムのことです。
また落雷による雷サージがコンピューターや通信機器などの電子・電気機器に悪影響を与えないよう、保護することも目的としています。
規格は国際規格に合わせている!
新JIS規格では、さらに落雷からの安全を守るため、国際規格に合わせて改正がなされています。
弊社でも新JIS規格の設計を行っております。
雷対策や避雷針の設置をご検討の方は、最適な設計をご提案させていただきます。いつでもご相談ください。
dinntecoJAPAN(ディンテコジャパン)では避雷針を扱っています。
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