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2021.03.26(金)

【10秒解説】雷サージの種類

“雷サージ”という言葉を聞いたことはありますか?

雷サージとはいったい何を指す言葉なのか。

「聞きたいけれども、誰に教えてもらえば良いか分からない!」という人は是非参考にしてください。

 

 

雷サージについて種類ごとに解説

雷サージとは、落雷によって瞬間的に高い電圧(異常高電圧)が発生し、その影響により過大な電流が流れることをいいます。

雷サージには“直撃雷サージ”と“誘導雷サージ”の2種類がありますので、それぞれ解説します。

 

 

1.直撃雷サージ

直撃雷サージとは、雷が電線や電柱、建物の避雷針、TVのアンテナなどに直接落ちたとき、雷の電流が電源線や通信線を通じて、建物内に入り込むことを指します。

このときの放流電流は数十~数百キロアンペアと膨大で、数百マイクロ秒という短時間で、建物や設備に危害を与えることがあります。

 

 

2.誘導雷サージ

周辺の建物や木への落雷により、空間の電磁界や地上の電荷量が変わり、その電流が近くにある電源線、通信線を伝い、建物や設備などに影響を与える現象です。 

誘導雷サージは、雷が落ちなくても、発生することがあります。

 

3.逆流雷

逆流雷とは、簡単に言うと一旦地面に流れた電流が、逆流して戻ってくることです。

雷のエネルギーは非常に大きく、うまく地面に流れたからといって、そこで消えるわけではありません。

地中でエネルギーが分散され、それぞれのエネルギーが徐々に弱まっていく仕組みです。

 

しかしエネルギーが強いあまり、近くに接地している物体があると、そこに電流が流れてしまい、建物内の電気系統や人間に被害が及ぶケースも珍しくないのです。

 

一般的には、落雷があった場所から2キロ圏内に接地部分があると何らかの被害を受ける可能性が高いと言われています。

近隣で落雷があり、パソコンなどの電子機器や自動火災報知器などが誤作動を起こした事例が多々あるため、注意が必要です。

 

雷サージの対策について

雷サージは事前に対策することによって防ぐこともできます。

詳しくはこちらの記事からご覧ください。

【10秒解説】雷サージの効果的な対策

 

雷サージ対策はなぜ必要?

では、なぜそこまで雷サージへの対策が重要視されているのでしょうか。
雷サージ対策をすべき理由について、紹介します。

 

雷の多い日本

日本では、毎年100万回にも及ぶ雷が発生しています。

それに伴い雷の被害も多く、年間の被害総額は2,000億円とも言われています。 これらは、地球温暖化の影響を受けて、日本だけでなく世界的にも今後さらに増加していくでしょう。

 

雷の発生数が増えれば落雷の可能性も高まる、というのは誰もが予想できることです。

また、全国自治協会の調べによると、そのうち1%が直接的な雷の被害であり、残りの99%は誘導雷や逆流雷など雷サージの被害とされています。

雷サージの被害を最小限に抑えるためにも、日頃から対策をしておくことが大切です。

 

さまざまな場所で進むデジタル化

近年ではデジタル化が進み、これまで紙媒体であったものも、そのほとんどが電子機器を使って処理されるようになってきました。

会社内だけでなく、自宅に戻ってもパソコンから家電、おもちゃまで電源を必要とする製品が多いでしょう。

 

しかし、雷サージはいつどのタイミングで、どこから侵入してくるか予測ができません。

現代社会は、常に雷サージの被害と隣合わせであることを自覚しておく必要があります。

 

被害の大きさ

雷サージの被害は、実にさまざまな場面で起こっています。

具体的な例は以下の通りです。

 

  • ・パソコンが壊れてデータが消えてしまった
  • ・家電が正常に作動しなくなった
  • ・社内の内線が使えなくなった
  • ・不審者が侵入して初めてセキュリティシステムが故障していたことに気付いた

 

これらのような被害を防ぐためにも、雷サージ対策は非常に有効であるといえます。

 

雷サージは雷による影響・現象を指す

雷サージは、落雷によって発生した大きな電流が建物内に入り込む現象を指します。 

これによって、建物内の設備・機器が破損したり、大きな影響を及ぼします。 

弊社では、直撃雷の対策も、誘導雷の対策もご提案しておりますので、いつでもご相談ください。 

 

dinntecoJAPAN(ディンテコジャパン)では避雷針を扱っています。

避雷針設置に関してはコチラからご覧ください

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