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2021.06.24(木)

人に対する雷撃パターンや可能性について

落雷のニュースを耳にすることはあっても、「雷に打たれたことがある」という人はあまり多くないようです。
では実際、人間に雷が落ちる確率はどれくらいなのでしょうか。
今回は、人体へ落雷する確率とどのようにして被害を受けるのかについて解説します。

 

 

そもそも「落雷」とは?


雷は、雲の中で氷の粒がぶつかり合って静電気が起こり、プラス電荷とマイナス電荷の間に電流が流れることによって発生します。
それらの電気が大きくなり、雲の中に溜められなくなった場合に地表めがけて落ちるのが「落雷」です。

 

 

どのくらいの確率で人は雷に打たれる?


結果から言うと、落雷が人間に直撃する可能性はほぼありません。
人間よりも背の高い建物や木があることも一因で、その確率は数字にすると100万分の1とも言われています。

 

 

人が雷に打たれるケースにはパターンがある


一般的に「雷に打たれる」と言われる現象は直撃だけではなく、いくつかパターンがあります。
直撃
雷に直接打たれれば「直撃」となります。
前述した通り確率はかなり低いですが、もし直撃した場合は70〜80%が死亡するとされています。

 

 

側撃


「側撃」で最も多いのが、木の下で雨宿りしている時に電流が人間に飛び移り、感電するという状況です。
直撃と同様、非常に死亡率の高いパターンです。

 

 

分岐放電


「分岐放電」は、空気中で雷がいくつかの枝に分岐して、複数の場所に落雷する現象です。
分岐してもその威力が大きく変わることはなく、一度に多くの人が被害を受ける可能性があります。

 

 

爆風


身体に直接雷の電流を受けていなくても、それに伴う爆風で被害を受けることがあります。
あまりに強い爆風を受けた場合は鼓膜穿孔になるケースも多く、場合によっては内臓破裂や骨折をする可能性もあるため、できる限り屋内へ避難しましょう。

 

 

歩幅電圧


近くで落雷があり、右足と左足2点間の電位差が原因となって電流が流れることを「歩幅電圧」と言います。
痛みや火傷を負うことがありますが、この歩幅電圧を避けようと四つ這いになったり寝転んだりすると全身が被害を受ける可能性があるため、絶対にやめましょう。

 

 

落雷は「直撃」以外にも色々なパターンがある


いかがでしたでしょうか。
この記事を読んでいただくことで、人間が雷に打たれる確率とそのパターンについてご理解いただけたと思います。
「落雷」には直撃だけでなくさまざまな危険が潜んでいることを知り、雷が鳴った時にはしっかりと対処できるようにしておくことが大切です。

 

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