2021.03.26(金)
【10秒解説】雷サージの被害
コンピューター、電話、放送設備など雷サージによって被害を受ける機器はたくさんあります。
では、雷サージによって、私たちはどのような被害を受けるのでしょうか?
ここでは、雷サージの被害について解説します。
雷の侵入経路は?
どこかに落雷があった際、落ちた雷を「直接雷」と呼んでいますが、その余波として過剰な電流や電圧が周囲に流れることを「誘導雷」といいます。
この誘導雷はさまざまな場所から自宅やオフィスなどに侵入し、予想もしない影響を及ぼしかねません。
その誘導雷はどのような経路で入り込んでくるのか、代表的な侵入経路を紹介します。
電源線
誘導雷の影響を最も受けやすいとされているのが、コンセントや電源スイッチなどの電源線です。
家庭だけでなく、オフィスでも直接コンセントに繋いで使用している機器は多いでしょう。
冷蔵庫や洗濯機などの家電はもちろん、パソコンやゲーム機などの電子機器も大きな影響を受けます。
一時的に電源が落ちてしまうだけなら問題ありませんが、誤作動や急激な劣化だけでなく、機器そのものが破損されるケースもあるため、落雷の可能性を感じた際はコンセントを抜くなどの対応が必要です。
アース線
洗濯機や電子レンジなど、水に弱い家電などに付いているのがアース線です。 このアース線をコンセントのアース端子に繋ぐことで、本来であれば余分な電気を地面に流す役割をしています。
しかし落雷があると、逆にそのアース線から誘導雷が侵入することがあります。 そうなると、直接接続されている家電は少なからず被害を受けます。
通信線
電話線やインターネットの回線、ケーブルテレビなどをまとめて通信線と呼んでいます。
近くで落雷があり、いざ電話を使おうとしたら繋がらなかった、という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、LANケーブルを伝ってルーターに誘導雷が侵入した場合、瞬時に複数の機器が影響を受けることも珍しくありません。
回線だけの被害に留まらず、パソコンやサーバの破損によりデータが失われてしまうとなると、オフィスであればより被害は大きくなるでしょう。
アンテナ
屋根の上などにテレビアンテナが設置されている場合、そこから誘導雷が侵入する可能性があります。
アンテナから雷のエネルギーが逆流してきた場合、まずはテレビに過電流や過電圧が伝わりますが、その後電源の大元となるコンセントにまで到達してしまうケースも珍しくありません。
その場合は、当然コンセントに繋がれている他の機器にまで影響が及びます。 実際、遠くで雷が鳴った後にテレビの映像が乱れるのを経験したことがある方もいるでしょう。
雷のエネルギーは2キロほど離れた場所にも伝わるとされているため、雷鳴が近付いてきたらすばやく対処しましょう。
雷サージにより発生するかもしれない被害
雷サージによって起きる可能性のある被害を紹介します。
1.パソコンなど電子機器の損傷
雷サージにより家のなかに過大な電流が入り込むことで、パソコンや通信機器などが壊れてしまうことがあります。
小さな電圧で動く製品などは影響を受けることが多く、特に自動火災報知機、電話、中央監視施設などが損傷しやすいです。
2.火災
大規模になると、火災が発生することもあります。
特に雷の直撃を受ける、直撃雷サージのほうが火災の原因になりやすいです。
雷サージにも種類がある
雷サージは直撃雷サージと誘導雷サージの2種類あります。
もう少し詳しい解説をこちらの記事でご覧いただくことができます。
雷サージには対策が必要
雷サージはSPDや耐雷トランス等の設置で対策することができます。
コチラも詳しくは別記事でご覧いただけます。
雷サージによる被害に気をつけよう!
雷サージは電化製品などの故障や火災を引き起こす原因になり得ます。
危険ですので、雷が近付いてきたときに被害に遭わないよう対策しておきましょう。
雷サージはSPDで対策がある程度可能です。
建物への直撃雷をまずは防いで、誘導雷の侵入はSPDで防ぐという対策をしましょう。
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