2021.07.21(水)
雷と稲妻の違い
夏になると頻繁に発生する雷ですが、似たような意味で使われることばに「稲妻」があります。
わざわざ使い分ける人も少なく「同じ意味でしょ?」と思っている人もいるかもしれませんね。
しかし、実はその意味には明確な違いがあるのです。
本記事では「雷」と「稲妻」の違いについて、その語源も含めて解説します。
雷と稲妻の違い
「雷」と「稲妻」は同じような意味に思えますが、詳しく見ると以下のような違いがあります。
大きな違いは「音と光」
黒い雲が広がった真っ暗な空を見ていると、一瞬空が明るくなり、その後に「ゴロゴロ」と大きな音を立てて雷が光るのを確認できます。
まさに、その「ゴロゴロ」と雷鳴を轟かせながら放電する自然現象のことを「雷」と呼びます。
一方、雷が地面に向かって落ちる際の光の筋が「稲妻」です。
稲妻はあくまでも「光」自体を指し、音を伴わないのが特徴です。
語源
もともと雷は「神鳴り」と表され、その激しい雷鳴は神様が鳴らしているものと考えられていました。
これは日本だけでなく、世界各国でも「空・天=神」と解釈され、雷が神様の仕業とされていた記録が残っています。
一方、稲妻は稲が実る時期に多発したことから、この名が付けられました。
昔から「雷が多い年は豊作になる」と言われています。
これは単なる言い伝えではなく、雷の電流が大気中の窒素を土壌に固着させ、作物に対して良い影響を与えることは科学的に立証されているのです。
また、それぞれ語源や意味が違うことから、雷は「夏」を表す季語、稲妻は「秋」を表す季語というように使い分けられています。
雷と稲妻の違いは簡単に覚えられる
いかがでしたでしょうか。
この記事を読んでいただくことで、雷と稲妻の違いについてご理解いただけたと思います。
分かりやすくまとめると、雷は「音と光」、稲妻は「光自体」を意味するということです。
また、夏は雷、秋は稲妻が発生しやすいということも、併せて覚えておきましょう。
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