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2018.01.16(火)

グラウンドの落雷対策

建築基準法で規定されている避雷設備の設置基準は、『高さ20mを超える部分を保護する』とされています。
そのため、例えばスタジアム・グラウンドなど屋外競技場においては、20mを超える照明塔を保護するように避雷針を設置するのが一般的です。

 

避雷針が1つでもついていれば、落雷による危険はないものと思っている方も多くいますが、実際に避雷針が保護している保護範囲は、上記の図「従来の避雷針による運動場の保護範囲」だけとなります。

 

仮にフランクリンロッド型避雷針で運動場を保護するとした場合、上図「従来の避雷針で運動場内をまんべんなく保護しようとした場合」のような状態になります。

 

運動場のあちこちに避雷針があって運動場の用をなさないばかりか、保護範囲にあっても雷電流の飛び火や歩幅電流により、運動場のどこにいても生命の危機にさらされます。

実際に、このような運動場では屋外スポーツ中や屋外イベント・コンサート中の落雷による死亡事故がおきています。

 

また、死亡事故に至らない場合であっても、従来型避雷針に頻繁に落雷することで、照明塔の修理コストが毎年かさむというケースもあります。

 

 

 

こちらの図は、DINNTECO 2 本 ないし 4本で同じ運動場を保護した例です。

 

2本だけでも運動場内は雷の保護範囲にありますが、さらに万全を期す場合は4本設置することで、照明塔も保護範囲に含まれるため、ステップ電位が発生しない(=感電するリスクがない)状況をつくることができます。

 

グラウンド内も観客席もきちんと保護され、かつ少ない避雷針の本数で運動場としての利用や美観を妨げない設計となっています。

 

 

設計プランをご提案致します。
上記の事例のように、「保護すべき範囲」「設置できそうな場所・本数」また「ご予算」に応じて、複数の設計プランのご提示が可能です。
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