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2021.07.21(水)

雷や落雷が発生する前兆

 

異常気象の増加に伴い、年々雷の被害も増えています。

その数は年間1,000件を超えると言われ、誰にでも起こる可能性があります。

そんな雷の被害を防ぐために有効な手段の1つが、雷の前兆を知ることでしょう。

本記事では、雷が発生する前にはどんな現象が見られるのかについてご紹介します。

 

 

そもそも雷が発生する前兆はあるのか

雷の前兆をはっきりと知らなくても「なんだか雷になりそう」と感じたことがある人は多いと思います。

それは間違いではなく、雷が発生する前には黒い雲や急な雨など、必ずいくつかの前兆があることが分かっています。

 

 

雷の前兆とは

では、雷の前兆にはどのようなものがあるのでしょうか。

1つずつ具体的に見ていきましょう。

 

雷鳴が聞こえる

雨は降っていないのに雷鳴だけが聞こえる場合がありますが、これは10km以内の場所ですでに雷が発生しているしるしです。

雲の動きにもよりますが、雷が近付いてくる可能性が高いので、できれば建物の中に避難しましょう。

 

黒い雲に覆われる

突然空が真っ黒になったと思ったらものすごい雨が降り出した、という経験は誰しもあるでしょう。

原因は積乱雲という大きな雲で、一般的には「入道雲」とも呼ばれています。

太陽の光を遮ってしまうほど分厚い積乱雲の下は雨や風で大荒れとなっており、同時に雷も発生しやすくなります。

 

冷たい風が吹く

空が暗くなると同時に、突然ヒヤッと冷たい風が吹くことがあります。

これも積乱雲の影響で、すぐにでも激しい雷雨になる可能性があるので注意しましょう。

 

急な豪雨

それまで晴れていたのに急に暗くなって大雨が降り出した時は、頭上に積乱雲が発生している場合がほとんどです。

積乱雲の中では大量の静電気が発生しており、いつ雷や落雷が起きてもおかしくない状況です。

一方、雨が降っていても空が明るい場合は、雷が発生する可能性はないので安心しましょう。

 

 

予兆として参考になる気象情報

落雷による被害を避けるためには、落雷に遭わないようにすることが第一です。 落雷の発生前には、予兆といえる気象現象が見られるケースが多いです。 そのため、テレビやネットのニュース、情報サイトなどで気象情報をチェックするよう心掛けることが大切です。 落雷の前兆を把握するために役立つ気象情報を紹介します。

 

雷注意報

気象庁から出される情報、なかでも雷注意報に注意します。 雷注意報は落雷だけに出されるものではありません。 雷を発生させる積乱雲の発達に伴って起こる急な強い雨、竜巻などの突風、降雹(ひょう)といった激しい気象現象に対しても発せられます。 雷注意報が出たときは、人や建物への被害が予想されるため、天候の変化に対する注意が必要です。 大雨や暴風には警報がありますが、雷の場合は注意報だけで警報は存在しません。 そのため、注意報だからといって油断しないようにしましょう。

 

天気予報

注意報のほかにも、天気予報での表現にも注意します。 「大気の状態が不安定」「天気の急変」といった言葉が出てくれば、落雷が発生する危険があります。

 

雷ナウキャスト

「雷レーダー・ナウキャスト」は気象庁のホームページにある雷情報ページです。 雷ナウキャストでは、雷の激しさや発生する可能性を1キロごとの範囲で解析。 1時間先の発生状況を予測します。 情報は10分ごとに更新。 落雷の情報をほぼリアルタイムで入手できます。 他にも雨雲、竜巻などの情報が見られます。 解析は監視システムが捉えた雷放電やレーダー観測から総合的に判断。 雷の発生可能性は4段階の活動度では表されます。 ナウキャストは4段階に分かれていて、それぞれ以下の状態を表しています。

 

  • 活動度4 (紫)……激しい雷。雷が多数発生している。
  • 活動度3 (赤)……やや激しい雷。雷がある。
  • 活動度2 (オレンジ)……雷あり。電光が見える。雷鳴が聞こえる。落雷の可能性が高い。
  • 活動度1 (黄色)……雷の可能性あり。今は雷が発生していないが、今後落雷が起きる可能性がある。

 

放電の検知数が高いほど、活動度も高くなります。 活動度1になったら、こまめに気象情報をチェックするようにします。 そして、2以上になれば避難を心がけるほうがいいでしょう。 ですが、雷は急激に発達する場合があるため、活動度が出ていない場所や低い場所でも注意が必要です。

 

前兆となる気象現象

落雷は急に発生する場合もあるため、気象情報だけでなく、自分の目で天候を確かめることも大切です。 雷の前兆になる気象現象には、雷鳴や稲光のほか、急速に接近してくる真っ黒な雲、突風に冷たい雨や急な雨、あられや雹の発生などがあります。 ただ、こうした天候の変化が起きる前に落雷が発生するケースもあるため注意が必要です。 ほかに、雷による電波の発生により、ラジオから雑音が聞こえる。 空気中の静電気が増えることで、釣り竿やゴルフクラブに触ったときに静電気を感じるといった現象も雷の前兆です。 こうした現象に遭遇したときは、気象情報にも気をつけるようにしてください。

 

 

一つでも前兆があれば早めに避難しよう

いかがでしたでしょうか。

この記事を読んでいただくことで、雷の前兆についてご理解いただけたと思います。

雷を100%予測することはできませんが、前兆を知っておけば万が一の場合に備えることができます。

暗い雲や冷たい風を感じた時には、できるだけ早く避難しましょう。

 

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