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2021.04.30(金)

落雷時するべき屋内・屋外での対策と防止策

落雷によるリスクを負わないためには、強い電流・電圧を避けることがポイントです。
また、屋内と屋外でとるべき行動は異なります。
そこで、屋内にいる時にすることと、屋外にいる時に気をつけることを紹介するので、参考にしてみてください。

 

雷被害のリスクが高い場所 

雷が落ちる可能性および被害のリスクが高い場所を紹介します。 

雷は落下する場所を選ばないので、どこにいても落雷のリスクは生じます。 

しかし、中でも以下のような場所は特に危険といえます。 

 

高い場所

雷は周辺よりも高い場所へ落ちる性質を持ちます。 

山の上やビルの屋上など周りよりも高い場所にいる場合には、特に注意が必要です。 

雷が鳴ったら、ビルなら下の階へ移動。 

山で山頂や尾根にいるのなら、谷へ向かうようにします。 

また、立っている人としゃがんだり姿勢を低くしたりしている人とでは、立っている人間のほうに落雷しやすくなります。 

傘やゴルフクラブ、釣り竿など長いものをもって体より高くかかげると、避雷針のような役割を果たして雷が落ちやすくなる可能性があるのです。 

雷が鳴っているときに傘を差して歩くのは危険です。 

 

開けた場所

周囲に障害物や高いものがない広い場所では、落雷に遭うリスクが高くなります。 

広いところでは周りに高い物体がありません。 

そのため、自分自身が周辺で一番高いものになってしまいます。 

結果、高い場所に落ちやすい習性のある雷を引き寄せやすくなるのです。 

グラウンドや公園、野球場、ゴルフ場、海水浴場、河川敷、田畑などは危険性が高いといえます。 

アウトドアや屋外で作業をしているときに遭遇してしまった際は、早めの避難を心がけましょう。 

 

林や森の中

森や林、高い木のそばも雷の被害を受けやすい場所です。 

森の中は周囲に高い樹木がたくさんあるので、一見安全そうに思えます。 

しかし、こうした場所で危険なのは、直接、雷に撃たれる直撃雷ではありません。 

他の場所への落雷が近くの物体に再放電する側撃雷と呼ばれる現象です。 

高い樹木のそばにいると、木に落ちた雷が近くの人間にまで飛んでくる可能性があります。 

樹木から4メートルの距離は側撃雷の危険があるとされていますので、雷雨のときに木の傍での雨宿りは避けるべきです。 

 

建物から近い場所

建物の近くに避難するのも場合によってはリスクが高いといえます。 

雷の電流は、物体の外面を通り、人体にまで飛んでくることがあります。 

そのため、ビルの近くや住宅の軒下なども側撃雷の被害を受けやすくなります。 

雷音が聞こえているときに軒下で雨宿りするのはやめておきましょう。 

 

壁や天井、窓のそば

室内にいる場合は、壁や天井などから離れるほうが安全です。 

基本的に建造物の中にいれば雷の被害を受ける可能性は、屋外よりもはるかに低くなります。 

しかし、建物に落ちた雷がアンテナや電気配線などを通じて、内部にまで流れてくる可能性があります。 

屋内にいる場合でも、壁や天井、窓や水道管など金属部分があるものの近くや電化製品、照明、コンセントなどから1メートル以内の場所は落雷による感電のリスクがあるといえます。 

 

 

屋内・屋外にいる時で異なる落雷防止対策を紹介


落雷で電化製品が壊れる、感電するなどに遭わないための注意点は、屋内と屋外で違います。
家・オフィスでできる4つの落雷被害防止対策
家やオフィスにいる時に落雷があったら、電化製品の故障や精密機器のデータ消失を防止したり、感電したりしないための行動をとりましょう。


コンセントを抜く


雷が落ちると、強力な電圧・電流がケーブルやコンセントを通って電子機器に影響を及ぼします。
そのため、電源を落としてコンセントを抜いておくのは、過剰な電圧・電流による被害を抑えるのに有効です。
使用頻度の低い機器は、基本的にコンセントを抜いたままにするのをおすすめします。
パソコンやスマートフォンの充電中に落雷があると、故障の恐れがあるので、充電ケーブルも外してください。
データが完全に消えないよう、普段からバックアップをとる習慣をつけると良いでしょう。
雷サージによって電子機器が壊れることを事前に予防するために
【10秒解説】雷サージの効果的な対策 をご覧ください。

 

 

電化製品にアースをつけておく


アースとは、電気機器に取り付けることで電流の多くを大地に流し、感電を防止するものです。
雷で電圧が高くなっても、アースがついていれば、故障のリスクや人体への影響を最小限にできます。


金属部に触らない


水道管や窓など、外と金属でつながっている箇所は雷の電流が屋内まで伝わり、感電の原因となることがあります。
感電しないために、金属部分に接しないようにしましょう。
水道管から雷が伝わることもあるので、水回りからも離れると安心です。


避雷器を設置する


避雷器は、雷による巨大な電圧を抑制して電化製品を守ります。
インターネット回線やテレビアンテナなど、雷が伝わる経路ごとに合うものを取り付けましょう。
分電盤に付ければ、経路別に避雷器がなくても電気機器を守れます。
しかし、電気工事士の免許がないと設置できないので、分電盤に避雷器を付けたい場合電気工事会社に相談するようにしましょう。


外で落雷があった時の2つの落雷防止対策


屋外にいる時は、自分に雷が落ちないようにすることが大切です。
雷を避けるのに適した場所の特徴、すぐに避難が難しい時の対処法を紹介します。


安全な建物・乗り物の中に避難する


雷は高いものを通して落ちる特徴があるので、ゴルフ場や海上といった開けた場所、山頂のように周囲に高い建物がない場所などは、人間に落雷する危険が高まります。
鉄筋コンクリート造の建物・自動車(オープンカー以外)・バスなどに避難してください。
木造の建物しかなくても、屋外にいるよりは安全なので、中に入りましょう
電気機器や金属部分からは1m以上離れて、安全性を高めます。


高い建物・柱などから4m以上離れる


すぐに避難できる状況でない場合、高い建物・電柱・煙突といった落雷のリスクがある所から離れることが大切です。
高い物体の先端を、45度以上の角度で見上げられる地点から、4m以上離れた場所に移動しましょう
木は人より電流を通しにくい故、落雷時に人が近くにいると、人に側撃する危険があるので、木の幹・枝・葉から2m以上離れることもポイント。
外で雷が収まるのを待つ時は、姿勢は低く、持ち物は頭より高く上げないようにしてください。
ただし落雷地点の近くでは、地面に触れる部位に、しびれ・痛み・やけどがあったり、歩けなかったりなどが起こり得ます。
雷の音・光を確認できなくなって20分以上経過したら、建物や車内に移動しましょう。


落雷時の正しい被害防止の行動を知っていると被害に遭いにくい


いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、落雷のリスクを減らす被害防止対策をご理解いただけたと思います。
屋内でも屋外でも、強い電流が通ったり電圧がかかったりするのを避けることが重要です。
適切な行動をとり、ご自身の身も電気機器も守りましょう。

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